がん予防>【がん高リスク原因13】ヨウ素と原発事故・なぜヨウ素を飲むのか?
【確実ながん原因要素13 ヨウ素】
原発事故とヨウ素
1986年4月のチェルノブイリ原子力事故、
1999年の東海村臨界事故、2011年の福島の原発事故。
これらの原発事故で、放射線の放出が問題になりました。
この様な原発事故の後、心配されるのが、
大量の放射能を浴びて、被爆し、がんを発症しやすくなることです。
この場合、直接放射能を浴びる内部被ばく。
放射能を浴びた食物を食べることで、被ばくしてしまう、
外部被ばくの二つの可能性があります。
特に、子供は、放射能にたいして、感受性が強いので、
注意が必要です。
チェルノブイリ原子力事故の後、たくさんの子供たちが、
甲状腺がんを発症しました。
なぜ甲状腺がんなのか?
なぜなら、原発事故により、ヨウ素-131という放射能をもった
ヨウ素が放出されましたが、人の甲状腺は、
絶えずヨウ素を吸収し蓄積するという機能があるからです。
ヨウ素は、甲状腺ホルモンの構成成分として、
人体に必要な元素なのです。
特に、成長期の子供たちは、甲状腺の機能が活発なため、
大人より、多くのヨウ素を吸収しようとします。
甲状腺は、新陳代謝を高め、細胞が生まれ変わるのに必要な機能です。
髪や爪や肌が美しく若く輝いているのは、
甲状腺の働きがあるからです。
成長期の子供たちにおいては、成長ホルモンと共に、
活発に働いているホルモンです。
そのため放射性ヨウ素-131をたくさん吸収してしまい、甲状腺がんを
発症してしまうのです。
ヨウ素は、甲状腺に集中するのです。
この様な甲状腺がんの発症を抑えるためには、
放射能を含まないヨウ素を一刻も早く、取りこみ、
「これ以上、ヨウ素はいらない。」
という状態をつくる必要があります。
こうすることで、例え被ばくしても、甲状腺に放射能>が
取り込まれずに、がんを防ぐことができます。
できれば、事故直後に飲むのが効果的で、少なくとも、
6時間以内にヨウ素剤を飲み、以後毎日飲み続けることで、
甲状腺ガンを防ぐことができるのです。
ヨウ素剤は、ヨウ化カリウム剤といて、
一般の薬局で購入することが出来ます。