がん予防>【ビタミン・ミネラル⑤】ビタミンの過剰摂取はがんリスクが高まる?
【効果的なサプリメントの取り方】
健康のため、サプリメントを飲んでいる人はたくさんいると思いますが、一歩間違えると、健康を害する、逆効果になる場合も
あるということを、ご存知でしょうか。
たとえば、ビタミンAにがん予防効果がある。
と聞いて飲み始める。
たくさん飲めば、効果は二倍、三倍と上がるのでしょうか?
特にビタミンには、抗酸化力が高く、疲労回復効果や、
美肌効果もあるので、がん予防のため以外にも、
飲んでいることは、多いと思います。
が適量を超えると、副作用が現れます。
ビタミンAやミネラルについて、がん予防効果と、適量について
考えてみましょう。
「日本人の栄養所要量」によるビタミンの一日にとるべき、
適量について、上げてみます。
●ビタミンA は、一日上限値5000IU
視力低下やがん予防に効果があるが、取りすぎると、
下痢や免疫力低下に。
●ビタミンB6は、 一日上限100mg
老化防止効果があります。過剰摂取で、不眠の原因に。
●ビタミンCは、一日50mg
がん予防、老化防止、美肌効果。
水溶性なので、取りすぎると出ていく
肌が黄色くなる程度で害はないが、ある程度のレベルまで行くと
それ以上の効果はない。
●ビタミンDは、一日上限200IU
カルシウムの吸収を助ける効果。
過剰は、皮膚のかゆみ、のどの渇き。カルシウムの沈着
●ビタミンEは、一日上限600mg
抗酸化作用で、老化防止に。がん予防効果。
しかし過剰に摂取すると、発がん作用。
肺がん、前立腺がんに。
●ビタミンKは、 一日上限値3万マイクログラム
正常な血液凝固に必要。
過剰摂取で貧血、出血がとまらなくなる
●βカロチンは、適量1日15mg
免疫力を高め、がん予防に効果。
βカロチンは、体内でビタミンAに変わります。
ビタミンAは体内に蓄積されるのに対し、
βカロチンは、残らないので、安全とされてきました。
ところが、追跡調査をしたところ、
一日15mg摂取したグループでは、発がん予防効果は、あっが、
逆にβカロチンを1日30mgと20mg摂取したグループは、
肺がんリスクが20~30%高まったといいます。
過去に肺疾患を患った人や、たばこを吸っている人が、
過剰摂取により、取りすぎると、肺がんになるリスクが高まります。
βカロチンの効果
を参考にしてください。
■カルシウムは、 一日2500mg
とりすぎると、体内に沈着するので注意が必要です。
カルシウムが不足すると、不足分を骨を溶かして使うので、
骨の強度が弱まり、骨粗しょう症に。
しかし、カルシウムが多すぎると、骨や血管、細胞に沈着、
石灰化してしまいます。
すると神経を圧迫し、神経痛が出たり、動脈硬化の原因となります。